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塗想ブログ

第130弾:【長崎の雨漏り】雨漏り調査では何をする?|目視・散水・水分計・赤外線の違い

雨漏りの相談をした際に、

「まず調査をしましょう」
「散水調査が必要かもしれません」
「赤外線カメラでも確認します」

と言われることがあります。

ただ、お客様からすると、

「何を調べるの?」
「水をかけて大丈夫?」
「赤外線なら原因が全部分かるの?」
「調査をしたら必ず場所を特定できる?」

と、不安に感じるのではないでしょうか。

結論から言うと、雨漏り調査には複数の方法があり、建物の状況や症状に合わせて組み合わせることが大切です。

今回は、代表的な4つの調査方法について、それぞれの役割と注意点を分かりやすくお教えします!

まず結論:一つの調査だけで決めつけない

代表的な雨漏り調査には、次の方法があります。

1. 目視調査
2. 水分計による調査
3. 赤外線カメラによる調査
4. 散水調査

それぞれ分かることが違います。

例えば、赤外線カメラだけで水の入口を断定できるとは限りません。

反対に、散水調査を行えば必ず一度で原因が分かるとも限りません。

建物の構造、雨の入り方、風向き、過去の補修歴などを確認しながら、原因候補を一つずつ絞り込むことが重要です。

① 目視調査

目視調査とは?

建物の外側と室内側を実際に見て、雨水が入りそうな場所や、雨漏りの痕跡を確認する調査です。

雨漏り調査の基本となる方法です。

外側で確認する場所

建物の外側では、主に次のような場所を確認します。

・ 外壁のひび割れ
・ シーリングの切れや剥がれ
・ 屋根材のズレや割れ
・ 棟板金や水切り
・ 笠木の継ぎ目
・ ベランダの防水層
・ 排水口やドレン
・ サッシまわり
・ 換気口や配管の貫通部
・ 過去に補修した場所

(例)

雨漏りしている場所だけでなく、その上部や周辺まで確認することが大切です。

室内側で確認する場所

室内では、次のような症状を確認します。

・ 天井や壁のシミ
・ 壁紙の浮きや剥がれ
・ 木部の変色
・ 窓枠の膨れ
・ カビやカビ臭
・ 水が垂れた跡
・ 天井裏や点検口内部の濡れ

(例)

可能な場合は、天井裏や屋根裏も確認します。

目視調査のメリット

・ 建物全体の劣化状態を確認できる
・ 比較的短時間で原因候補を整理できる
・ 明らかな破損や隙間を発見できる
・ 次に必要な調査を判断しやすい

目視調査の注意点

目視調査で隙間やひび割れが見つかっても、それが本当の水の入口とは限りません。

見た目が怪しい場所と、実際に雨水が入っている場所が違うこともあります。

そのため、目視だけで断定せず、天候や症状とのつながりを確認することが重要です。

② 水分計による調査

水分計とは?

壁や天井、木部などに水分が残っている可能性を確認するための機器です。

表面から見ただけでは分かりにくい湿りを探す際に使います。

水分計で確認できること

・ 壁や天井のどこに湿気が残っているか
・ 周囲と比べて水分反応が高い場所
・ シミのない部分にも湿気が広がっていないか
・ 補修後に水分が減ってきているか

複数の場所を測り、数値を比較することで、水分が広がっている方向を推測する手掛かりになります。

水分計のメリット

・ 壁を壊さずに確認できる
・ 見た目では分からない湿気を探せる
・ 周辺との比較ができる
・ 記録として数値を残せる

水分計の注意点

水分計の反応が高いからといって、必ず雨漏りとは限りません。

次のような影響を受ける場合があります。

・ 結露
・ 材料の種類
・ 金属下地
・ 室内の湿度
・ 過去の水分が残っている
・ 配管からの漏水

水分計は、雨水の入口を直接示す機器ではありません。

あくまでも、湿っている可能性がある場所を確認するための補助的な調査です。

③ 赤外線カメラによる調査

赤外線カメラとは?

建物表面の温度差を画像で確認する機器です。

濡れている場所は、乾いている場所と温度の変化が異なることがあるため、雨漏り調査の補助として使われます。

赤外線カメラで確認できること

・ 周辺と温度が違う場所
・ 水分が広がっている可能性がある範囲
・ 壁や天井内部の異常を疑う場所
・ 目視だけでは分からない変化

(例)

室内の天井や壁、外壁などを広い範囲で確認できることが特徴です。

赤外線カメラのメリット

・ 建物を壊さずに確認できる
・ 広い範囲を短時間で確認しやすい
・ 温度差を画像として残せる
・ 水分計を当てる場所の目安にできる

赤外線カメラの注意点

赤外線カメラは、壁の中を直接透視するものではありません。

画像に温度差が出ていても、原因が雨漏りとは限りません。

温度差は、次のような理由でも発生します。

・ 日当たりの違い
・ 断熱材の状態
・ エアコンの影響
・ 配管
・ 建物内部の空気の流れ
・ 材料の違い
・ 結露

また、調査する時間帯や天候によっても見え方が変わります。

そのため、赤外線画像だけで原因を断定せず、目視・水分計・天候記録などと組み合わせて判断します。

④ 散水調査

散水調査とは?

雨水の入口と考えられる場所へ、ホースなどで順番に水をかけ、室内側に症状が再現されるか確認する調査です。

実際の雨に近い状況を人工的につくり、原因候補を絞り込みます。

散水調査の基本的な進め方

散水調査は、むやみに建物全体へ水をかけるのではありません。

一般的には、原因候補を分けながら、下側から上側へ順番に確認していきます。

例えば窓まわりなら、

1. サッシ下部や左右
2. サッシ上部
3. 周辺の外壁目地
4. 窓上のひさし
5. 上階のベランダや笠木
(例)

というように、範囲を区切って水をかけます。

一つの場所を散水した後、室内側に変化がないか確認してから、次の範囲へ進みます。

散水調査のメリット

・ 実際に症状を再現できる可能性がある
・ 原因箇所を絞り込みやすい
・ 補修する場所の根拠を作りやすい
・ 不要な全面補修を避けやすい

散水調査の注意点

散水調査を行っても、必ず一度で雨漏りが再現されるとは限りません。

実際の雨漏りは、

・ 強風
・ 雨量
・ 雨の向き
・ 降り続く時間
・ 建物内に水がたまる時間

など、複数の条件が重なって発生することがあります。

普段は台風の時しか漏れない場合、通常の散水では再現しにくいこともあります。

また、水が出るまで時間がかかる建物では、散水を止めた後に症状が出るケースもあります。

散水調査で水をかけても大丈夫?

正しい手順で行う散水調査は、原因候補を確認するための重要な方法です。

ただし、すでに建物内部へ大量の水が入り続けている場合や、天井材が大きく傷んでいる場合などは、調査方法を慎重に判断する必要があります。

調査前には、

・ 室内の家財を移動する
・ 養生を行う
・ 水受けを用意する
・ 電気設備周辺を確認する
・ 調査範囲と順番を決める

といった準備が必要です。

原因を絞らずに、大量の水を一気にかける方法は避けた方が安心です。

調査方法はどう選ぶ?

症状によって、選ぶ調査方法は変わります。

雨漏り箇所が明らかな場合

まず目視調査を行い、破損や隙間が症状と一致するか確認します。

必要に応じて水分計や散水調査を追加します。

シミはあるが、入口が分からない場合

目視調査に加えて、

・ 水分計
・ 赤外線カメラ
・ 天井裏の確認

などを使い、水分が広がっている範囲を確認します。

台風の時だけ漏れる場合

風向きや雨量を詳しく聞き取り、原因候補を整理したうえで散水調査を検討します。

通常の雨では再現しにくいため、調査に時間がかかる場合があります。

複数回補修しても再発している場合

過去に補修した場所や方法を確認し、最初から原因候補を整理し直す必要があります。

見えている隙間を再度塞ぐだけではなく、水の流れや建物内部の納まりまで考えて調査します。

雨漏り調査の前に準備しておきたいもの

調査を依頼する際は、次の情報があると原因を絞り込みやすくなります。

・ 雨漏りした日時
・ 雨の強さ
・ 風向き
・ 水が出始めた時間
・ 最初に濡れた場所
・ 写真や動画
・ 過去の修理歴
・ 建物の図面
・ 雨漏りが起きる季節や条件

写真は、水が出ている場所の寄りだけでなく、部屋全体や建物外部との位置関係が分かる引きの写真も役立ちます。

調査を依頼する時に確認したい質問

雨漏り調査を依頼する際は、次のように聞くと安心です。

1. 今回はどの調査方法を行いますか?
2. その調査を選ぶ理由は何ですか?
3. 調査する範囲と順番を教えてください
4. 散水する場合、室内の養生は行いますか?
5. 原因が再現しなかった場合はどう進めますか?
6. 調査結果は写真や報告書で残りますか?
7. 補修工事をする前に説明を受けられますか?

「調査をしたら、そのまま工事をしなければならない」ということではありません。

調査結果を確認してから、補修方法や費用を検討することが大切です。

そのまま使える相談テンプレ

「雨漏りの原因調査をお願いしたいです。

【雨漏り箇所】〇階・〇〇部屋の天井/窓まわりなど
【発生する条件】大雨/台風/長時間の雨/風を伴う雨
【水が出る時間】雨の最中/雨の数時間後/翌日
【過去の補修】あり/なし/不明
【現在の症状】シミ/水滴/カビ臭/壁紙の剥がれなど

目視・水分計・赤外線・散水調査のうち、どの方法が必要か、理由も含めて教えてください。
調査結果は、写真や報告内容を確認してから補修を検討したいです。」

まとめ:調査は「組み合わせ」と「絞り込み」が大切

・ 目視調査は、建物全体の原因候補を探す基本
・ 水分計は、湿気が残っている可能性を数値で比較する
・ 赤外線カメラは、温度差から異常箇所を探す補助調査
・ 散水調査は、症状を再現して原因候補を絞り込む
・ 一つの機器や方法だけで原因を決めつけない
・ 調査結果を確認してから補修方法を決める

ヌリケン・プラスでは、最初から原因を一か所に決めつけるのではなく、建物の形状、雨の条件、室内の症状を確認しながら調査方法を整理します。

必要に応じて、目視・水分計・赤外線カメラ・散水調査などを組み合わせ、なぜその場所を補修するのかをご説明します。

原因が分からないまま工事へ進む必要はありません。
まずは調査で、雨水の入口と流れを一緒に整理しましょう。

※無理な営業はいたしません。相談=整理です。

株式会社ヌリケン・プラス 代表 萩岡幸洋

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