塗想ブログ
第129弾:【長崎の雨漏り】窓まわりの水はどこから入る?|サッシ・外壁・ひさしの原因候補7つ
2026年07月03日(金)
前回の第128弾では、結露を放置した場合のカビや窓枠の傷みについてお伝えしました。
一方で、
「雨の日だけ窓枠が濡れる」
「台風の時にサッシの上から水が垂れる」
「窓の横の壁紙にシミが広がっている」
このような症状がある場合は、結露ではなく、雨漏りの可能性も考える必要があります。
ただし、窓まわりの雨漏りは少し厄介です。
実は、室内で濡れている場所と、外から水が入っている場所が同じとは限りません。
上部や離れた場所から入った水が、壁の中を伝って窓まわりに出てくることもあります。
今回は、窓まわりで雨漏りが起きた時に確認したい、代表的な原因候補を7つお教えします!
まず結論:窓だけでなく「上・横・周辺」まで見る
窓の下が濡れているからといって、窓の下から水が入ったとは限りません。
確認したいのは、主に次の範囲です。
・ サッシまわり
・ 窓上部
・ 外壁のひび割れ
・ 外壁材の継ぎ目
・ ひさしや笠木
・ 上階のベランダ
・ 配管などの貫通部
窓だけを見て補修すると、本当の原因が残ってしまうことがあります。
窓まわりの雨漏り原因候補7つ
① サッシまわりのシーリング劣化
窓の外側には、サッシと外壁の取り合い部分にシーリングが施工されていることがあります。
このシーリングに、
・ ひび割れ
・ 肉やせ
・ 剥がれ
・ 隙間
・ 接着面の切れ
(例)

があると、風を伴う雨の際に水が入り込むことがあります。
特に確認したいのは、
・ サッシ上部
・ 窓の左右上角
・ 外壁材との取り合い
・ シーリングの継ぎ目
です。
ただし、表面のシーリングだけが原因とは限りません。
見えている隙間を塞いでも、内部の防水処理に問題があれば再発する可能性があります。
② 窓上部や外壁のひび割れ
窓の角は、建物の動きによる力が集中しやすく、ひび割れが発生することがあります。
特に、
・ 窓の角から斜めに伸びるひび
・ 窓上部の横方向のひび
・ モルタル外壁の細かな割れ
・ 補修跡が再び割れている場所
(例)

は確認したいポイントです。
ひび割れから入った水が外壁内部を伝い、サッシの上や横から室内に出るケースもあります。
③ 外壁材の継ぎ目や目地
サイディング外壁の場合、窓まわりだけでなく、近くの外壁目地から水が入ることがあります。
確認したいのは、
・ サイディング目地のシーリング切れ
・ 外壁材の反りや浮き
・ 縦目地と横目地の交差部分
・ 窓上部にある外壁材の継ぎ目
・ 釘やビスまわりの割れ
です。
水は壁の中で横方向や下方向へ移動するため、窓から少し離れた目地が原因になることもあります。
④ 窓上のひさし・庇・板金部分
窓の上に小さなひさしや板金がある場合、その取り合い部分も雨漏りの原因候補です。
例えば、
・ ひさし上部のシーリング切れ
・ 板金の継ぎ目
・ 外壁との取り合い
・ 固定ビスまわり
・ 板金の浮きやサビ
などです。
ひさしは雨を防ぐためのものですが、取り付け部分に隙間ができると、逆に水の入口になることがあります。
⑤ 上階のベランダや笠木
窓の真上にベランダがある場合は、窓まわりだけでなく、上階の防水部分も確認します。
原因候補としては、
・ ベランダ防水層の切れや膨れ
・ 立ち上がり部分の劣化
・ 排水口付近の不具合
・ 手すり壁上部の笠木
・ 笠木の継ぎ目や固定部
・ サッシ下との取り合い
などがあります。
上階で入った水が壁の中を伝い、下階の窓から出てくることもあります。
そのため、窓だけを補修しても止まらない場合があります。
⑥ 換気口・配管・エアコン穴などの貫通部
窓の近くに、
・ 換気フード
・ 給排気口
・ エアコン配管
・ 電気配線
・ 手すりの固定部分
などがある場合、その周辺も確認が必要です。
壁に穴を開けている場所は、シーリングや防水処理が劣化すると水の入口になる可能性があります。
特にエアコン配管の穴は、外側のパテやシーリングだけでなく、配管の勾配や内部の納まりが影響することもあります。
⑦ サッシ内部や取り付け時の防水処理
窓まわりの雨漏りは、表面から見える部分だけでは判断できないことがあります。
建物の内部には通常、
・ 防水紙
・ 防水テープ
・ 水切り
・ サッシ下部の排水構造
などがあります。
これらの施工状態や経年劣化によっては、外側をコーキングしただけでは改善しないケースがあります。
また、サッシには雨水を外へ排出するための穴や隙間が設けられている場合があります。
それを水の入口だと思って塞いでしまうと、サッシ内部の水が排出できなくなる可能性があるため注意が必要です。
こんな雨の時だけ漏れることがあります
窓まわりの雨漏りは、毎回起きるとは限りません。
例えば、
・ 南から強い風が吹いた時だけ
・ 台風の横殴りの雨だけ
・ 長時間雨が降った時だけ
・ 雨量が多い時だけ
・ 雨の翌日に遅れて出る
といったことがあります。
これは、雨の向き・風圧・降雨時間によって、水が入り込む条件が変わるためです。
「普段の雨では漏れないから大丈夫」とは限りません。
発生した時の風向きや天候を記録しておくと、原因調査の大きな手掛かりになります。
雨漏り調査で確認したいこと
窓まわりの雨漏り調査では、まず次のような内容を整理します。
1. 雨が降った日時
2. 風の強さや方向
3. 最初に濡れた場所
4. 水が出た時間
5. 雨が止んだ後も濡れていたか
6. 過去に補修した場所があるか
7. 上階や周辺にベランダ・ひさし・配管があるか
そのうえで必要に応じて、
・ 目視調査
・ シーリングやひび割れの確認
・ 水分計による確認
・ 散水調査
・ 赤外線カメラによる補助確認
などを組み合わせます。
雨漏り調査は、最初から一か所に決めつけるのではなく、原因候補を一つずつ絞り込むことが大切です。
原因が分からないまま全体をコーキングしない
窓まわりに水が出ると、
「とりあえず全部コーキングすれば止まるのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、原因を確認せずに隙間を塞ぐと、
・ 本当の水の入口が残る
・ 水の出口を塞いでしまう
・ 壁の内部に水がたまる
・ 次回の調査が難しくなる
・ 見た目だけ直って再発する
可能性があります。
補修は、原因候補と水の流れを整理してから行う方が安心です。
そのまま使える相談テンプレ
「雨の日に窓まわりが濡れるため、雨漏りか確認をお願いしたいです。
【場所】〇階・〇〇部屋の窓
【水が出る場所】サッシ上部/横/下/壁紙など
【発生した天気】大雨/台風/風を伴う雨など
【発生時期】雨の最中/雨の翌日など
【過去の補修】あり/なし/不明
引きの写真と、水が出た場所の寄りの写真を送ります。
窓だけでなく、上部や周辺も含めて確認をお願いします。」
まとめ:窓の雨漏りは「窓だけ」が原因とは限らない
・ サッシまわりのシーリング
・ 外壁のひび割れ
・ 外壁材の目地
・ 窓上のひさしや板金
・ 上階のベランダや笠木
・ 換気口や配管などの貫通部
・ サッシ内部の防水処理
窓まわりの雨漏りは、複数の原因が重なっていることもあります。
室内で濡れている場所だけを補修するのではなく、建物の上部・横・周辺まで確認することが大切です。
ヌリケン・プラスでは、雨漏りを一か所に決めつけず、状況や天候、建物の形状を確認しながら原因候補を整理します。
必要に応じて散水調査などを行い、原因を確認したうえで補修方法をご説明します。
不安のまま、原因が分からない工事に進む必要はありません。
まずは水の入口を一緒に探しましょう。
※無理な営業はいたしません。相談=整理です。
株式会社ヌリケン・プラス 代表 萩岡幸洋
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