塗想ブログ
第191弾【失敗しないための住まい辞典】ALC外壁って何?|「塗膜」と「シーリング」が大切と言われる理由
2026年09月03日(木)
「ALCって何ですか?」
外壁塗装の見積りや建物の図面を見て、初めてこの言葉を知ったという方もいらっしゃると思います。
前回の第190弾では「モルタル外壁」についてお話ししました。
今回は、戸建て住宅だけでなくアパートやマンション、ビルなどでも使用されている、ALC外壁についてお教えします!
ALCは優れた特徴を持つ外壁材ですが、メンテナンスを考えるときには、塗膜とシーリングがとても重要になります。
なぜなのか🧐
できるだけ専門用語を使わずにお教えします!
そもそもALCとは?
ALCとは、「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる建材です。
名前の通り、内部に細かな気泡を持つコンクリート系の材料です。
一般的なコンクリートと比べて軽量で、断熱性や耐火性などの特徴があります。
(例)

建物を見ると、パネル状の外壁が並び、その継ぎ目に目地があるものがあります。
ただし、見た目だけでALCと断定するのは難しい場合もあります。
「自宅がALCなのか分からない」という方は、無理に判断する必要はありません。
図面や現地確認で判断できる場合があります。
なぜALCは「塗膜」が大切なの?
ALCを理解するときに知っておいていただきたいのが、水との関係です。
ALCは内部に細かな気泡がある材料で、表面の仕上げが傷んだ状態では水分の影響を受けやすくなります💦
そのため、外側に形成される塗膜が、雨などからALCを保護する重要な役割を担っています。
第186弾でお話しした、「塗膜=外壁を守る薄いバリア」という考え方ですね🧐
つまりALCでは、「色がきれいだから大丈夫」だけではなく、塗膜がきちんと外壁材を保護できているかを見ることが大切です!
もう一つ大切なのが「シーリング」
ALC外壁には、パネルとパネルの継ぎ目などに多くの目地があります。
その目地に施工されているのが、シーリング材です👀‼
第185弾で、「シーリングとコーキングは住宅工事ではほぼ同じ意味で使われることが多い」とお話ししました。
ALCでも、このシーリングが重要な役割を持っています。
シーリングには建物の動きに追従しながら、目地から雨水が入りにくくする役割があります。
そのためALCの点検では、外壁表面だけではなく、目地も一緒に確認することが重要です。
(例)

ALC外壁で確認したい5つの劣化サイン
① チョーキング
外壁を手で軽く触ったときに、白っぽい粉や外壁と似た色の粉が付くことがあります。
これがチョーキングです。
塗膜の劣化状態を見る一つの目安になります。
ただし、チョーキング=今すぐ全面塗装ではありません。
ほかの症状と合わせて判断します。
② シーリングのひび割れ・剥離
ALCでは特に確認していただきたい部分です。
目地のシーリングに「ひび割れ・肉やせ・剥離・破断」などがないか確認します。
外壁表面が比較的きれいでも、目地の方が先に傷んでいるケースもあります。
③ 外壁のひび割れ
ALCそのものや仕上げ部分にひび割れが見られることもあります。
ここでも、ひび割れがある=すぐ危険と決めつける必要はありません。
ひび割れの幅、深さ、場所、周囲の状態などを確認して判断することが大切です。
④ 塗膜の膨れ・剥がれ
外壁表面の塗膜が膨れていたり、剥がれていたりする場合があります。
単純に上から塗装するのではなくなぜ膨れたり剥がれたりしたのかを確認することが重要です。
原因を確認せずに上から塗っても、再び同じ症状が出る可能性があります。
⑤ 欠け・大きな傷み
ALCパネルの一部が欠けたり、傷んだりしている場合もあります。
この場合、「塗装すれば隠れるから大丈夫」とは限りません。
状態によっては、塗装前に補修が必要になります。
ここでも第187弾でご紹介した、下地処理が重要になってきます。
ALCは目地が多いからこそ、見積書をよく確認!
ALC外壁の見積書を見るときには、塗装費用だけでなくシーリング工事の内容にも注目してください👀
例えば、「シーリング工事 一式」だけでは、
どこの目地を施工するのか。
どのくらいの範囲なのか。
打ち替えなのか増し打ちなのか。
どんな材料を使用するのか。
分からないことがあります💦
なので「このシーリング工事は、どこをどのように施工するんですか?」と聞いてみてください。
全く失礼な質問ではありません!
⚠安い見積りと高い見積り、金額だけで比べないでください⚠
例えば相見積りで、
A社は200万円。
B社は250万円。
だったとします。
50万円違えば、当然気になりますよね😣
でもALCの場合、
・外壁塗装だけなのか
・シーリング工事がどこまで含まれているのか
・ひび割れ補修は含まれているのか
・下地処理はどうするのか
工事内容によって金額が変わる可能性があります。
だから、「総額がいくらか」だけでは、本当の比較はできません。
何をする工事なのか。
どこまで直すのか。
そこまで比べて初めて、見積りの違いが見えてきます。
雨漏りしていたら、ALCを全部塗れば止まる?
これも注意していただきたいところです。
ALCの建物で雨漏りが発生していたとしても、外壁を全部塗装すれば必ず止まるわけではありません。
雨水の侵入箇所は、
・外壁のひび割れ
・シーリング
・サッシまわり
・屋上や屋根
・笠木
・各部材の取り合い など
さまざまな可能性があります。
雨漏りの場合は、まず原因を探すこと!
原因を確認したうえで、必要な修理を考える。
これは外壁材がALCであっても変わりません。
「とりあえず全部塗りましょう」ではなく、「どこから水が入っているのか」を考えることが大切です!
ヌリケン・プラスが大切にしていること
ALC外壁を確認するとき、私たちは塗膜だけを見るのではありません。
・シーリング
・ひび割れ
・欠損
・サッシまわり
・各部材の取り合い
・建物全体の状態
一つひとつ確認しながら、今、この建物に何が必要なのかを考えます。
塗装が必要なら、その理由をご説明する。
補修が必要なら、なぜ補修するのかをご説明する。
まだ工事を急がなくてよければ、それもお伝えする。
大切なのは、「ALCだから塗装する」のではなく、「今のALCがどんな状態なのか」を確認すること。
私たちはそう考えています。
今日覚えていただきたいこと
今回覚えていただきたいのは4つです。
① ALCは「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる外壁材。
② ALCを雨などから守るうえで、塗膜は大切な役割を持っている。
③ パネルの目地が多いため、シーリングの状態も重要。
④ 塗装だけを見るのではなく、塗膜・目地・ひび割れ・下地などを総合して判断する。
この4つを覚えていただければ十分です。
まとめ
ALCは、さまざまな建物で使われている外壁材です。
そしてメンテナンスを考えるうえで大切なのが、「塗膜」と「シーリング」です!
でも、チョーキングがあるからすぐ塗装。
シーリングが割れているからすぐ全面改修。
雨漏りしているから全部塗装。
そんな単純な判断ではありません🙅
まずは、今、建物がどんな状態なのかを知ること。
そして、必要な場所へ必要な工事をすること。
私たちヌリケン・プラスは、見えない部分ほど丁寧に。
そして、工事を売る会社ではなく、住まいを守る会社でありたい。
そう考えています😌
専門用語が分からなくても大丈夫です。
「うちの外壁ってALC?」
「このひび割れは大丈夫?」
「この見積書のシーリング工事って何?」
そんなところからでも、住まいのことを一緒に考えていければと思っています😊🌟
株式会社ヌリケン・プラス 代表 萩岡 幸洋
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