塗想ブログ
第192弾【失敗しないための住まい辞典】金属サイディングって何?|ガルバリウム鋼板でもメンテナンスは必要?
2026年09月04日(金)
「うちの外壁はガルバリウムだから、塗装しなくていいですよね?」
「金属だから、ずっと長持ちするんですよね?」
こうした疑問を持たれている方もいらっしゃると思います😌
確かに、ガルバリウム鋼板などを使った金属サイディングは、耐久性に配慮された外壁材です。
新築だけでなく、外壁リフォームの「カバー工法」などでも使われています。
しかし、金属サイディング=永久にメンテナンス不要というわけではありません🙅
今回は「失敗しないための住まい辞典」第192弾。
金属サイディングの特徴と、長く住まいを守るために知っておきたいポイントを分かりやすくお教えします!
そもそも金属サイディングとは?
金属サイディングとは、金属板を使用した外壁材です。
代表的なものとして、ガルバリウム鋼板などがあります。
製品によって構造は異なりますが、金属板と断熱材などを組み合わせた外壁材もあります。
窯業系サイディングとは違ったシャープなデザインも多く、「家の雰囲気をガラッと変えたい」というリフォームでも使われています👀
また、既存の外壁を撤去せず、その上から新しい外壁材を施工する「外壁カバー工法」で採用されることもあります。
(例)

「ガルバリウム鋼板=錆びない」ではありません!
ここはぜひ知っておいてください!
ガルバリウム鋼板は耐食性に優れた材料ですが、絶対に錆びない材料ではありません。
表面の傷・切断部分・施工箇所・周辺環境・塩分などの影響によって、腐食が発生する可能性はあります😱
なので、「金属だから何もしなくていい」ではなく定期的に状態を確認することが大切です😊🌟
長崎では「家が建っている場所」も大切です
長崎は海に囲まれた地域です。
ただし、「長崎だから全部の家が塩害を受ける」ということではありません!
海からの距離・風向き・高低差・周囲の建物・地形などによって潮風の影響は変わります。
同じ長崎市内でも、家が建っている環境によって外壁への負担は違います。
特に海に近い場所や潮風を受けやすい場所では、金属部分の状態を定期的に見ておくことをおすすめします。
これは外壁だけではなく、雨樋の金物・庇・水切り・手すり・屋根などにも共通します!
金属サイディングで確認したい5つのサイン
① 色あせ・ツヤの低下
新築時や施工直後と比べて、
「少し色が薄くなった🥺」
「ツヤがなくなってきた🥺」
と感じることがあります。
紫外線や雨風などの影響によって、表面の塗膜は少しずつ変化していきます。
色あせだけで緊急性を判断する必要はありませんが、メンテナンス時期を考える一つのサインになります🧐
② チョーキング
金属サイディングでも、表面の塗膜が劣化するとチョーキングが見られる場合があります。
外壁を軽く触ったときに粉が付く現象ですね🧐
第184弾でお話ししたとおり、チョーキング=今すぐ塗装ではありません。
ほかの状態も含めて判断します。
③ 傷
金属外壁で特に注意したいのが傷です!
物がぶつかったり、飛来物などによって表面に傷が入ることがあります。
傷の深さや場所によっては、表面の保護層が損傷していることもあります。
小さな傷だからと放置するのではなく、気付いたときに状態を確認しておくと安心です。
④ サビ・腐食
金属ですから、条件によってはサビや腐食が発生することがあります。
特に、傷がある部分・切断部や端部・部材同士の取り合い・水分が残りやすい場所などは確認したいポイントです。
初期の段階なのか、腐食が進んでいるのかによって対応方法も変わります。
⑤ へこみ・変形・接合部の異常
強風時の飛来物などによって、金属サイディングがへこんだり変形したりすることもあります。
また、継ぎ目・役物・サッシまわり・取り合い部分なども重要です。
外壁材だけを見るのではなく「外壁と別の部材がつながっているところ」まで確認することが大切です。
金属サイディングも塗装できる?
状態や製品、既存の仕上げなどによりますが、金属サイディングでも塗装によるメンテナンスを行う場合があります。
ただし、何でもそのまま上から塗ればいいわけではありません。
①汚れやサビの状態を確認する。
②必要な下地処理を行う。
③既存の外壁や塗膜に適した材料を選ぶ。
④必要に応じて適切な下塗り材を使用する。
こうした工程が重要になります。
ここでも第187弾でお話しした、「下地処理」が関係してくるんです!
サビの上から塗れば隠れる?
見た目だけなら、一時的に分からなくなるかもしれません。
でも、それでは本当の意味でのメンテナンスとは言えません。
サビが発生している場合は、状態を確認し、必要に応じてケレンなどの下地処理を行い、適切な防錆処理や塗装仕様を検討します。
大切なのは、「サビを隠す」のではなく、「なぜサビが発生したのかも含めて状態を見る」こと。
これは金属外壁のメンテナンスで重要な考え方です😌
カバー工法なら何でも解決できる?
金属サイディングは、既存外壁の上から施工するカバー工法でも使われます。
既存外壁をすべて撤去する場合と比べ、撤去量を抑えられるなどのメリットがあります。
しかし、「古い外壁の上から金属サイディングを張れば全部解決」というわけではありません。
既存外壁や下地に問題がないか。
雨漏りはないか。
どのように水を排出する納まりになっているか。
窓まわりや取り合いをどう納めるのか。
建物への負担はどうなのか。
施工前に確認するべきことがあります。
特に雨漏りが発生している住宅では、原因を確認せずに上から覆ってしまうことはおすすめできません。
まず原因を探す☞それから工事方法を考える。
この順番が大切です!!
見積書では「金属サイディング」の名前だけを見ない
外壁カバー工法などの見積りを取ると、
「ガルバリウム鋼板」
「金属サイディング」
といった言葉が出てきます。
しかし、見るべきなのは材料名だけではありません。
どの製品を使うのか。
既存外壁をどう確認するのか。
下地はどうするのか。
窓まわりや役物をどう納めるのか。
シーリングはどこに施工するのか。
こうした施工内容も確認してください。
「金属サイディングだから安心」ではなく材料と施工の両方を見る。
これが大切です!!
ヌリケン・プラスが大切にしていること
私たちは、金属サイディングだから、
「塗装しましょう」
「カバー工法にしましょう」
と最初から決めることはありません。
まず、
今の外壁材は何なのか。
どのくらい傷んでいるのか。
塗膜の状態はどうか。
サビや傷はないか。
下地に問題はないか。
雨漏りはないか。
その家がどんな環境に建っているのか。
一つずつ確認します。
そのうえで、
塗装で守れるのか。
部分補修でいいのか。
カバー工法を検討するのか。
別の方法が適しているのか。
その家に必要な方法を考える。
それが私たちの仕事だと思っています😊🌟
今日覚えていただきたいこと
今回は5つです。
① 金属サイディングにはガルバリウム鋼板などを使った製品がある。
② ガルバリウム鋼板でも「絶対に錆びない・メンテナンス不要」ではない。
③ 色あせ・傷・サビ・へこみ・接合部などを確認する。
④ 長崎では海からの距離や風向きなど、家が建っている環境も考える。
⑤ 塗装でもカバー工法でも、材料だけでなく下地と施工方法が大切。
これだけ覚えていただければ十分です。
まとめ
窯業系サイディング。
モルタル。
ALC。
そして今回の金属サイディング。
ここまで4種類の外壁についてお教えしました!
どの外壁材にも、それぞれ特徴があります。
そして、「この外壁材なら絶対に安心」というものはありません🙅
大切なのは自分の家が何でできているのかを知ること。
その材料の特徴を知ること。
そして、今どんな状態なのかを確認することです。
私たちヌリケン・プラスがこのブログで伝えたいのは、難しい専門知識を覚えてほしいということではありません😌
少しだけ住まいのことを知って業者さんから説明を受けたときに、
「それはどういう意味ですか?」
「なぜ、この工事が必要なんですか?」
と聞けるようになってほしい。
分からないまま契約するのではなく分かったうえで、納得して工事を選んでほしい。
そのために、この「失敗しないための住まい辞典」を続けています😊🌟
株式会社ヌリケン・プラス 代表 萩岡 幸洋
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