塗想ブログ
第199弾【ヌリケンブログ・第2章】 高圧洗浄って本当に必要?|外壁塗装の前に家を洗う本当の理由
2026年09月11日(金)
外壁塗装の見積書を見ると、「高圧洗浄」という項目が入っていることがあります。
そこで、
「どうせ上から塗るのに、わざわざ洗う必要があるんですか?」
「外壁をきれいにするだけなら、自分で洗っても同じじゃない?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません😌
実は、高圧洗浄は単に家をきれいにするためだけの作業ではありません。
むしろ、これから塗装するための下地を整える、大切な準備工程の一つなんです!
今回は、なぜ塗装前に高圧洗浄をするのか。
何を落としているのか。
そして、高圧洗浄で注意しなければならないことまで、分かりやすくお教えします!
高圧洗浄は「家のお掃除」ではありません
もちろん、高圧洗浄をすると外壁はきれいになります。
コケ・藻・ホコリ・汚れなどが落ちていきます。
でも、塗装工事で行う高圧洗浄の目的は、それだけではありません。
大きな目的の一つは、新しく塗る塗料が施工できるよう、表面の状態を整えることです!

外壁には、いろいろなものが付着しています
外壁は毎日、屋外にあります。
雨・風・ホコリ・排気などの汚れ・コケや藻。
そして古くなった塗膜。
長い年月の中で、さまざまなものが付着します😱
第18弾でお話しした、チョーキングによって発生する粉もその一つです。
こうしたものが残った状態で、その上から新しい塗料を塗ったらどうでしょうか?
新しい塗料がしっかりと付着するための妨げになる可能性があります!
だから塗装する前に、まず塗れる状態をつくる。
その工程の一つが高圧洗浄なんです!
例えば「ホコリだらけの床」にテープを貼ると?
少し身近な例で考えてみましょう。
ホコリだらけの床に粘着テープを貼ったとします。
最初は付いたように見えても、テープと床の間にホコリがあるため、しっかり付きにくいですよね。
外壁塗装も考え方としては似ています。
もちろん塗料とテープは別物ですが、塗る面を適切な状態に整えてから施工するという基本は同じです。
どれだけ良い塗料を選んでも、下地の状態が悪ければ、その性能を十分に生かせない可能性があります。
高圧洗浄で落とす代表的なもの
外壁の状態によりますが、代表的には、
① ホコリや泥などの汚れ
② コケや藻
③ チョーキングによる粉
④ 密着していない古い塗膜や汚れ
などを除去していきます。
ただし、高圧洗浄ですべての下地処理が終わるわけではありません🙅
ここも重要です!!
高圧洗浄だけでは取れないものもあります
例えば鉄部にサビがある場合。
高圧洗浄したから、「はい、そのまま塗装」ではありません🙅
状態によっては、ケレンと呼ばれる作業で、サビや劣化した旧塗膜などを処理します。
外壁のひび割れがあれば補修。
シーリングが傷んでいれば、必要な処置。
塗膜が大きく剥がれていれば、状態に合わせた下地処理。
つまり、高圧洗浄は下地処理のスタート地点の一つ。
それだけですべてが完了するわけではありません!
「高圧」なら強ければ強いほどいい?
ここも注意していただきたいところです。
高圧洗浄という名前から、「水圧が強いほど、きれいになるから良い」と思われるかもしれません。
でも、そう単純ではありません。
建物には、
・傷んだ外壁
・シーリング
・サッシまわり
・換気口
・軒天
・電気設備
さまざまな部材があります。
状態や場所を考えず、強い水圧を近距離から当てれば、外壁や部材を傷めたり、本来水を入れるべきではない部分へ水が入り込んだりする可能性があります。
だから大切なのは、ただ強く洗うことではなく建物の状態を見ながら適切に洗うことです!
雨漏りしている家は特に注意が必要です
すでに雨漏りしている住宅。
サッシまわりに問題がある住宅。
外壁に大きなひび割れがある住宅。
こうした場合には、洗浄方法や順序にも注意が必要です👀‼
雨漏りの原因が分かっていない状態で、何も考えずに大量の水をかける。
これは避けなければなりません🙅
まず状態を確認する。
必要であれば原因を調べる。
そのうえで施工方法を考える。
塗装だから、とりあえず全部洗えばいいではありません!
屋根の高圧洗浄も同じです
屋根塗装でも、塗装前に洗浄を行うことがあります。
屋根には、コケ・藻・汚れ・劣化した塗膜などが付着している場合があります。
それらを処理して塗装できる状態へ整えていきます。
ただし屋根材が著しく傷んでいる場合には、「洗って塗れば大丈夫なのか」その判断自体が重要になります!
屋根材の状態によっては、塗装によるメンテナンスが適さないケースもあります。
つまり、高圧洗浄の前に、そもそも塗装できる状態なのかを見る必要があります👀

洗浄後、すぐ塗装していい?
これも大切なポイントです!
高圧洗浄では大量の水を使用します。
当然、外壁は濡れます。
そのため、適切に乾燥させてから次の工程へ進むことが重要です!
乾燥が不十分な状態で次の工程を進めると、施工品質に影響する可能性があります。
必要な乾燥時間は、
・外壁材
・季節
・天候
・気温
・湿度
・建物の環境
・使用する材料
などによっても変わります。
だから、「洗ったらすぐ塗る」ではないんですね。
雨が降ったら工期が延びるのは悪いこと?
塗装工事中に雨が続くと、「予定より工期が延びていますけど大丈夫ですか?」と心配になる方もいらっしゃると思います。
お気持ちはよく分かります。
足場が長くあると不便ですし、洗濯物など日常生活にも影響します。
ただ、塗れない条件の日に無理して塗らないことも品質を守るためには大切です😊🌟
予定通り終わらせるために無理をするより、施工できる条件を確認して進める。
住宅塗装では、その判断も重要です!
高圧洗浄中は窓を開けないでください
これは実際に工事をする際に覚えておいていただきたいポイントです。
高圧洗浄の日は、窓やサッシをきちんと閉めておくこと。
洗浄水が室内へ入らないようにするためです。
施工会社から事前説明があると思いますが、
・洗濯物
・窓
・換気
・車
・植木
・ペット
など、生活への影響について事前に確認しておくと安心です。
家庭用高圧洗浄機で自分で洗ってもいい?
最近は家庭用の高圧洗浄機もあります。
玄関まわりや土間などのお掃除に使用されている方も多いと思います。
ただし、外壁へ使用する場合は注意してください。
外壁の状態や材質によっては、
〇塗膜を傷める。
〇シーリングを傷める。
〇水を入れてはいけない場所へ水が入る。
〇表面を傷つける。
といった可能性があります。
特に、高い場所へ無理に脚立を使って洗浄することはおすすめしません😣
転落事故の危険があります😱
ご自宅で確認するなら、安全に手が届く範囲までにしてください。
見積書では「高圧洗浄 一式」だけでいい?
一式表記そのものが悪いわけではありません。
ただ、相見積りで比較するなら、
〇どこを洗浄するのか。
〇外壁だけなのか。
〇屋根も含むのか。
〇土間などはどうするのか。
洗浄範囲を確認しておくと分かりやすくなります。
そして、「高圧洗浄が入っているから安心」ではなく、その後の下地処理まで確認すること。
ここがポイントです🔦
ヌリケン・プラスが大切にしていること
高圧洗浄は、工事が終われば見えません。
下地処理も見えません。
下塗りも見えません。
最後にお客様が見るのは、きれいに仕上がった外壁です。
だからこそ、完成したら分からなくなる工程を、どれだけ丁寧にできるか。
そこに施工会社の姿勢が出ると思っています。
高圧洗浄も、ただ「汚れているから洗う」のではありません。
このあと施工する塗料が本来の役割を果たせるよう、塗装するための土台をつくる。
そのための大切な工程です。
今日覚えていただきたいこと
今回は5つです。
① 高圧洗浄は、単なる外壁のお掃除ではない。
② 汚れ・コケ・藻・チョーキングの粉などを除去し、塗装できる状態へ整える。
③ 強い水圧なら良いわけではなく、建物の状態に合わせることが大切。
④ 高圧洗浄だけで下地処理がすべて終わるわけではない。
⑤ 洗浄後は、状態や施工条件を確認して次の工程へ進む。
これだけ覚えていただければ十分です。
まとめ
外壁塗装というと、ローラーで塗っている場面を想像する方が多いと思います。
でも実際には、塗る前にやる仕事がたくさんあります。
・現地調査
・養生
・高圧洗浄
・下地処理
・ひび割れ補修
・シーリング
そして、ようやく塗装へ進みます。
だから、良い塗装は「塗り始める前」から始まっています。
どれだけ良い塗料を使うか。
それも大切です。
でも、その塗料を塗るための下地を、きちんとつくれているか。
そこも同じくらい大切です!
ヌリケン・プラスは、見えない部分ほど丁寧に!!
高圧洗浄のように完成すると見えなくなる工程も、一つひとつ大切にする。
その積み重ねが、数年後の住まいを守ることにつながると考えています😊🌟
株式会社ヌリケン・プラス 代表 萩岡 幸洋
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