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塗想ブログ

第198弾【ヌリケンブログ・第2章】「ケレン」って何?|鉄部塗装は“サビの上から塗るだけ”では長持ちしません

外壁塗装の見積書を見ていると、「ケレン」という言葉が出てくることがあります👀

初めて見た方なら、「ケレンって何?」と思いますよね🧐

実はこのケレン、鉄部などを塗装するときに、とても大切な下地処理の一つです👀‼

外壁塗装というと、

「何色を塗るの?」

「どんな塗料を使うの?」

というところに目が行きやすいのですが、

鉄部の場合、塗る前にどのような状態にしたかが非常に重要になります!!

今回は、完成すると見えなくなる「ケレン」という仕事について、できるだけ分かりやすくお教えします!

そもそも「ケレン」とは?

簡単に言うと、塗装する前にサビや剥がれかけた古い塗膜などを除去し、塗装できる下地へ整える作業です!

施工する場所や状態によって、

・サンドペーパー

・研磨材

・ワイヤーブラシ

・電動工具

などを使い分けながら作業します。

ただサビを落とすだけではなく新しく塗る塗料がきちんと付着できる状態をつくるという目的があります!

(例)

家のどこに鉄部があるの?

戸建住宅でも、意外といろいろな場所に金属が使われています。

例えば、

・雨戸

・戸袋

・庇

・水切り

・シャッターボックス

・鉄製の手すり

・鉄骨階段

・金属製の門扉

・屋根や外壁まわりの金属部材  など

ただし、すべてが同じ材質・同じ仕様とは限りません。

アルミやステンレス、メッキ鋼板などもありますので、「金属だから全部同じように塗ればいい」わけではありません🙅

素材を確認することも大切です!

サビの上から、そのまま塗ったらダメなの?

例えば鉄部にサビが出ていたとします。

その上から塗料を塗れば、一時的にはサビが見えなくなるかもしれません。

見た目はきれいになります。

でも、浮いているサビや剥がれかけた旧塗膜、汚れなどが残ったまま塗装すると新しい塗膜が安定して付着するための妨げになる可能性があります😱

だから、「サビがあるからサビ止めを塗る」

その前に、塗れる下地をつくる。

これが重要なんです!!

「サビ止めを塗れば大丈夫」ではありません

ここもよくある誤解です。

サビ止め塗料は、鉄部塗装で重要な役割を持つ材料です。

しかし、サビ止め塗料を使えばどんなサビの上からでもそのまま塗って大丈夫!という意味ではありません🙅

まず既存の状態を確認する。

必要なケレンを行う。

そのうえで、下地や仕様に合った材料を施工する。

ケレンとサビ止めは、どちらか一方だけを考えるものではないということです。

(例)

ケレンには「程度」があります

実はケレンは、すべての現場で同じ作業をするわけではありません。

サビがかなり進行している鉄部。

軽いサビが出始めている鉄部。

旧塗膜が剥がれている鉄部。

まだ比較的状態の良い鉄部。

状態が違えば、必要な処理も変わります。

大規模な鋼構造物などでは、下地処理の程度を区分して管理する考え方もあります。

住宅塗装でも大切なのは、「その場所の状態に応じて、必要な下地処理をすること」です!

何でも強く削れば良いわけでもありません。

「全部ピカピカの鉄になるまで削る」のがケレン?

これも少し違います。

現場の状態や施工仕様によって必要な処理は変わります。

既存塗膜の状態が良ければ、健全な塗膜をすべて除去する必要がないケースもあります。

反対に、

サビが進行している。

塗膜が大きく浮いている。

剥がれが広がっている。

こうした場合には、より丁寧な処理が必要になります。

つまり、削った量が多い=良いケレンではありません!

その下地に必要な処理ができているか。

ここを見ることが大切です👀‼

ケレンには「目荒らし」という役割もあります

ケレンというと、「サビを落とす作業」と思われがちですが、それだけではありません。

比較的きれいな面でも、塗装する表面を適切に整える作業を行うことがあります。

表面に細かな傷をつけることで、次に施工する塗料が付着しやすい状態へ整える。

こうした作業を、「目荒らし」と呼ぶことがあります。

つまり、見た目にはサビがほとんどなくても、塗装前にやるべき仕事がある場合があるということです!

高圧洗浄とケレンは何が違う?

前回、第197弾では高圧洗浄についてお話ししました😊🌟

では、「高圧洗浄できれいにしたら、ケレンはいらないの?」と思いますよね🧐

目的が少し違います。

高圧洗浄では、

・ホコリ

・コケ

・藻

・チョーキングの粉

・汚れ

などを除去していきます。

一方ケレンでは、

・サビ

・浮いた旧塗膜

・剥がれかけた塗膜

などを状態に応じて処理し、塗装する面を整えます。

つまり、洗浄したから、すべての下地処理が終わったわけではありません。

ケレンをしたら、次はどうする?

施工場所や使用する材料によって工程は変わりますが、鉄部塗装の一例としては、

状態確認

洗浄・清掃

ケレン

必要な下地処理

下塗り・防錆工程

中塗り

上塗り

という流れがあります。

ただし、素材や既存塗膜、使用材料によって仕様は変わります。

大切なのは、「とりあえずサビ止めを塗って、その上から色を塗る」ではないということです。

サビがひどければ塗装すれば直る?

ここは非常に重要です。

鉄部のサビが進行すると、表面だけではなく、材料そのものが薄くなったり、穴が開いたり、強度に影響するほど腐食している場合があります。

そこまで傷んでいるものに、

・ケレン

・サビ止め

・上塗り

を行ったからといって失われた鉄そのものが元に戻るわけではありません。

状態によっては、

・補修

・部材交換

・その他の方法

を検討した方がよいケースもあります。

これは外壁でも屋根でも同じですが、塗装は何でも直せる工事ではありません。

まず「塗装でメンテナンスできる状態なのか」を判断することが大切です!

長崎では塩分の影響にも注意

長崎は海に囲まれた地域です。

ただし、長崎にあるすべての住宅が同じように塩害を受けるわけではありません。

・海からの距離

・風向き

・高低差

・周囲の建物

・立地条件

などによって環境は変わります。

特に潮風の影響を受けやすい場所では、金属部分の状態を定期的に確認しておくことが大切です。

小さなサビの段階で確認できれば大きく腐食してから対応するより、選べるメンテナンス方法が多いことがあります。

お客様自身でできる鉄部チェック

専門的なことをする必要はありません。

安全に確認できる範囲で、

〇サビが出ていないか。

〇塗装が剥がれていないか。

〇塗膜が膨れていないか。

〇以前よりサビが広がっていないか。

このくらいを見てみてください。

気になる場所があれば、スマートフォンで写真を撮っておくのもおすすめです。

数か月後に比較すれば、

「広がっているのか」

「変化していないのか」

も分かりやすくなります。

ただし、

・屋根

・高い庇

・2階部分

・高所の鉄部

などを自分で確認するために、無理に脚立へ登ることはおすすめしません。

安全第一です。

見積書の「ケレン一式」で確認したいこと

外壁塗装の見積書に、「鉄部ケレン 一式」と書かれていることがあります。

一式表記そのものが悪いわけではありません。

ただ、どこの鉄部を施工するのか。

どの程度の下地処理を想定しているのか。

サビ止めなどの下塗りは含まれているのか。

どんな材料を使用するのか。

分からなければ聞いてみてください。

前回までの記事と同じですが、見積書は、分からない言葉をそのままにしないこと。

これが大切です!

ケレンは完成すると見えなくなります

ここが今回、一番お伝えしたいことです。

工事が完成したら、お客様が見るのはきれいに塗装された鉄部です。

その下で、

どれだけサビを処理したのか。

どれだけ旧塗膜を処理したのか。

どんな下地処理をしたのか。

ほとんど見えなくなります。

だからこそ、施工中の写真を残してもらうこともおすすめします!

・ケレン前

・ケレン後

・下塗り

・中塗り

・上塗り

工程写真があれば完成後には見えない仕事も確認できます。

「塗った直後」だけなら、きれいに見えることがあります!

塗装工事は、完成したその日だけで判断するのが難しい仕事です😌

表面をきれいに塗れば、完成直後はきれいに見えることがあります。

でも私たちが目指したいのは、完成した日にきれいなだけの仕事ではありません。

数年後、「ちゃんとやってもらって良かった!」と思っていただける仕事です😊🌟

そのためには、完成すると見えなくなる工程を省かない。

これはとても大切だと考えています。

今日覚えていただきたいこと

今回は5つです。

① ケレンは、塗装前にサビや劣化した塗膜などを処理する下地処理。

② サビ止めを塗れば、下地処理をしなくていいわけではない。

③ サビの程度や素材によって、必要なケレンは変わる。

④ 腐食が進みすぎている場合は、塗装ではなく補修・交換が必要なこともある。

⑤ 完成すると見えないからこそ、工程写真も大切。

「ケレン」という言葉を知らなくても問題ありません。

ただ、「鉄部は、塗る前が大事なんだ!」

これだけ覚えていただければ十分です。

まとめ

外壁塗装では、どのメーカーの塗料を使うのか。

シリコンなのか。

フッ素なのか。

無機なのか。

どうしても「塗料」に注目しがちです。

でも、良い材料を使うだけでは、良い工事にはなりません。

特に鉄部では、何を塗ったかと同じくらい、塗る前に何をしたか。

ここが大切です!!

サビを確認する。

必要なケレンをする。

下地を整える。

適切な下塗りをする。

そして仕上げていく。

一つひとつは、完成すれば見えなくなる仕事です。

だからこそ私たちヌリケン・プラスは、見えない部分ほど丁寧に!という考え方を大切にしています😌

お客様には見えなくなる。

でも、数年後の住まいには、その仕事が表れてくる。

そう考えながら、一つひとつの工程を大切に施工していきたいと思っています😊🌟

株式会社ヌリケン・プラス 代表 萩岡 幸洋

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