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塗想ブログ

第201弾【ヌリケンブログ・第2章】「サビ止め」って何?|赤・白・グレーの違いより大切な“防錆塗装”の基本

外壁塗装や鉄部塗装の見積書を見ると、

「錆止め塗装」

「防錆塗装」

という項目が入っていることがあります。

実際の施工現場では、赤茶色・白・グレーなど、さまざまな色のサビ止め塗料を見かけることがあります。

そこで、

「赤いサビ止めと白いサビ止めは何が違うんですか?」

「赤い方がサビに強そうだけど?」

「サビ止めを塗れば、もうサビないんですよね?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、そもそもサビ止めとは何なのか。

そして、鉄部を長く守るために本当に大切なことは何なのかをできるだけ分かりやすくお教えします!

そもそも「サビ止め」とは?

簡単に言えば、金属の腐食を抑えるために使用する塗料・塗装工程です!

鉄は、水分や酸素などの影響を受けて腐食していきます。

住宅でも、

・庇

・水切り

・雨戸

・戸袋

・鉄製手すり

・鉄骨階段

・金属製の門扉

・その他の金属部材

などでサビが発生することがあります。

その金属を保護するために行う工程の一つが防錆塗装です👀

(例)

サビ止めは「サビを消す魔法の塗料」ではありません

ここは非常に重要です!!

すでにサビが発生している鉄部へ、そのままサビ止めを塗れば、すべて解決!というわけではありません🙅

前回の第198弾でお話しした、「ケレン」が関係してきます👀

サビ・浮いた旧塗膜・剥がれかけた塗膜・汚れなどを、状態に応じて処理する。

そして塗装できる下地へ整える。

そのうえで、適切な防錆塗装を行う。

つまり、サビ止めを塗る前の仕事も非常に重要なんです!!

「サビの上から塗れば見えなくなる」は危険

サビが出ているところへ塗料を塗れば、見た目上はサビが隠れます💦

完成直後は、「きれいになった!」と思うかもしれません。

しかし、サビが見えなくなったことと、適切な処理ができたことは別です。

浮いたサビや劣化した旧塗膜が残ったままでは、新しい塗膜の付着を妨げる可能性があります😱

だからこそ、完成写真だけではなく塗装する前に何をしたのかが大切です!!

赤・白・グレー。何が違うの?

サビ止め塗料には、さまざまな色があります。

代表的には、「赤茶系・白・グレー」などです!

ここで誤解してほしくないのは、「赤だから強い」「白だから弱い」という単純な違いではないということです!!

色は、使用する上塗り色との組み合わせや施工性などを考えて選択することがあります。

例えば、明るい仕上げ色の下に濃い色の下塗りを使用すると、仕上がりへ影響することがあります🧐

そのため、最終的な仕上げ色などを考慮して下塗り色を選ぶこともあります。

重要なのは色そのものではなく、使用する金属・既存状態・上塗り材などに適した防錆材料と施工仕様を選んでいるか

ここです!!

「赤いサビ止め=昔ながらだから悪い」でもありません

反対に、

「赤いサビ止めは古いからダメ🙅」

「今は白じゃないとダメ🙅」

という判断も適切ではありません。

塗料は商品によって、

・用途

・適用下地

・上塗りとの組み合わせ

・施工方法

などが決められています。

なので、色だけを見て塗料の良し悪しを判断することはできません!

見積りで確認するなら「何色ですか?」より、「どの商品を、どの場所に、なぜ使用するのですか?」の方が大切な質問です!

サビ止めにも種類があります

「サビ止め塗料」と一言でいっても、すべて同じではありません。

現在はさまざまな防錆下塗り材があり、

・施工する素材

・既存塗膜

・環境

・上塗り材

などに応じて選択します。

例えば住宅塗装では、エポキシ樹脂系の防錆下塗り材などが使われることがあります。

ただし、「エポキシだから何にでも使えばいい」というわけではありません。

メーカーの施工仕様を確認し、適した材料を選ぶことが基本です。

サビ止めを塗ったら、そのままで完成?

サビ止めは、多くの場合、仕上げ塗装そのものではありません。

鉄部塗装の一例では、

状態確認

洗浄・清掃

ケレン

防錆下塗り

中塗り

上塗り

という流れで施工します。

つまりサビ止めは、完成すると見えなくなることが多い工程です。

だからこそ、「見えなくなるから適当でいい」ではなく「見えなくなるからこそ丁寧に」という考え方が重要になります!

サビ止めは厚く塗れば塗るほど良い?

これも違います。

塗料にはメーカーが定める施工方法や塗布量、乾燥条件などがあります。

たくさん塗れば良い。

厚ければ厚いほど長持ちするという単純なものではありません。

大切なのは、決められた施工仕様に沿って施工すること!

これはサビ止めに限らず、外壁塗装でも同じです。

乾燥時間も大切です

第197弾でもお話ししましたが、塗装には乾燥時間があります。

サビ止めを施工して、まだ適切な状態になっていないのに、すぐ次の塗装をする。

これでは、メーカーが想定する施工条件から外れてしまう可能性があります。

・使用材料

・気温

・湿度

・天候

なども確認しながら、次の工程へ進めることが大切です。

つまり、塗った回数だけで品質は判断できない。

ここでも同じなんですね👀

サビがひどい場合、サビ止めだけでは直りません

ここもぜひ知っておいてください!

鉄部の腐食が進行すると、表面にサビがあるだけではなく鉄そのものが薄くなる。

穴が開く。

欠損する。

強度に問題が出る。

といった状態になることがあります。

そこまで進行したものへ、サビ止めを塗ったから元通り!とはなりません。

状態によっては、

・補修

・部分交換

・部材交換

などを検討する必要があります。

塗装は、失われた鉄を元に戻す工事ではありません。

ここはとても大切です。

「塗装できるサビ」なのか「交換を考えるサビ」なのか

お客様自身で判断する必要はありません。

ただ、

〇サビが出ている。

〇塗膜が膨れている。

〇サビが広がっている。

〇穴が開いている。

〇触るとボロボロする。

〇以前より明らかに腐食が進んでいる。

こうした症状があれば、一度確認してもらうことをおすすめします。

早い段階なら塗装によるメンテナンスが可能でも、腐食が進行すれば補修方法が変わる可能性があります💦

だから、サビは「ひどくなってから考える」より、早めに状態を知ることが大切です!!

長崎の住宅では、鉄部も定期的に見てください

長崎では、海に近い地域も多くあります。

ただし、

・海からの距離

・風向き

・高低差

・周囲の建物

・立地条件

などによって潮風の影響は大きく変わります。

なので、「長崎だから全部すぐサビる」ということではありません!

ただ、潮風の影響を受けやすい環境では、金属部分の状態を確認しておくことは重要です。

特に、

・小さな傷

・塗膜の剥がれ

・切断部分

・接合部分

・水がたまりやすい場所

などは、状態を見ておきたいポイントです。

見積書では何を確認すればいい?

鉄部塗装の見積書に、「ケレン・サビ止め・上塗り 一式」と書かれていたとします。

一式表記が悪いわけではありません。

ただ、分からなければ、

「どこの鉄部を施工しますか?」

「サビはどの程度ありますか?」

「どんな下地処理をしますか?」

「サビ止めは何を使いますか?」

「何工程で施工しますか?」

と聞いてみてください。

専門用語を覚える必要はありません。

施工会社が分かりやすく説明してくれるか。

そこを見るだけでも十分です。

工程写真を残してもらうと分かりやすい

今回のサビ止めも、完成すると見えなくなる工程です。

なので、

施工前。

ケレン後。

サビ止め施工後。

中塗り。

上塗り。

それぞれの写真を残してもらうと非常に分かりやすくなります。

完成写真だけでは、その下で何をしたのか分かりません。

だから、「信用してください」だけではなく、見える形で残す。

これは施工会社側にとっても大切なことだと思います。

ヌリケン・プラスが大切にしていること

お客様が最後に見るのは、きれいになった鉄部です。

でも、私たち施工する側が大切にしなければならないのは、その下に隠れてしまう工程です。

サビの状態を確認する。

必要なケレンをする。

適切な下塗りをする。

必要な乾燥時間を取る。

そして仕上げる。

一つでも、「どうせ見えなくなるから」と省いてしまえば、本当の意味で丁寧な仕事とは言えないと思っています。

今日覚えていただきたいこと

今回は5つです。

① サビ止めは、金属の腐食を抑えるための大切な工程。

② サビ止めを塗る前に、ケレンなど適切な下地処理が必要。

③ 赤・白・グレーという色だけで性能は判断できない。

④ サビ止めは、厚く塗れば塗るほど良いわけではない。

⑤ 腐食が進みすぎている場合は、塗装ではなく補修・交換が必要なこともある。

つまり、「何色のサビ止めを使ったか」より「どんな状態に、どう施工したか」

こちらを見ていただきたいと思います。

まとめ

鉄部にサビが出ている。

では、サビ止めを塗れば大丈夫。

そんな単純な話ではありません。

まず、なぜサビているのか。

どのくらい腐食しているのか。

塗装でメンテナンスできる状態なのか。

必要なケレンは何なのか。

どんな防錆下塗り材が適しているのか。

そこを確認することから始まります。

そして何より、サビ止めは完成すると見えなくなる仕事です。

だからこそ、私たちヌリケン・プラスが大切にしているのは、

見えない部分ほど丁寧に!ということ😌

完成した日にきれいなのはもちろん。

数年後にも、「あのとき、ちゃんと工事してもらって良かった!」と思っていただける仕事を積み重ねていきたいと思っています😊🌟

株式会社ヌリケン・プラス 代表 萩岡 幸洋

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